現在、公的に存在する「幼児の運動能力テスト」は、以下の「MKS幼児運動能力検査(幼児運動能力研究会)」が唯一もかもしれません。一応その概要をご紹介します。公式サイトは、こちらからご覧いただけます。<MKS幼児運動能力検査の公式サイトよりの転載>
<概要>MKS幼児運動能力検査についてこの運動能力検査は4,5,6歳の幼児を対象とし、25m走、立ち幅跳び、ボール投げなど6種目の下位検査で構成されています。測定の結果は、全国標準によって各種目とも1〜5点の5段階で評価されるので、何種目かを選んで実施することもできます。全6種目を実施すると、運動能力全体が同様に判定できます。
この検査は、文部科学省の「体力向上の基礎を培うための幼児期における実践活動の在り方に関する調査研究」でも使われました。<この検査の特徴>この検査の最大の特徴は、幼児を対象とした全国標準を持つ日本で唯一の運動能力検査であるということです。判定基準は北海道から沖縄にいたる全国の幼稚園・保育所に通う約12,000名の4,5,6歳児の測定値を基に作成されているのです。
幼児を対象とした運動能力検査はこのほかにもいくつかありますが、それらはすべてある一部の地域の幼児を対象として基準が作られています。運動能力の発達には地域差が認められることが多いので、
日本全国の幼児と比較して発達が判定できるのはこの検査だけといっていいでしょう。
このほかにも本検査の特徴として、1961年以来8回にわたり調査が行われ、常に新しいその時代の幼児についての判定基準が用意されてきたことがあげられます。これに伴い、信頼性や練習など測定条件や、さまざまな環境と運動能力の関係についての研究も積み重ねられ、結果の解釈に役立つ豊富なデータが存在することがあげられます。これらのデータについては、これまでに発表された論文をご覧ください。
<具体的な検査種目>検査種目は以下の7種目となります。
25m走
立ち幅跳び
ボール投げ
体支持持続時間
両足連続跳び越し
捕球
往復走<転載、以上>